はむ子の分かち合い回復日記

アダルトチルドレン(毒親)、共依存からの回復をつづります

大前提・「依存症」という病気 ③

以下は、依存症という病気についての私個人の見解です。

あくまで諸説ある中での一私見ですので、情報の正誤につきましてはご容赦ください。

 

 

 

不快な感情への別の対応方法が必要だということは、以前の記事でご紹介しました。

 

別の対応方法といっても、依存症者にとって、

“ほかのもの”なんて思いつきもしないですし、

自分の中のぽっかりとあいている穴を埋めるために

求めるのは各々の依存対象である「それ」でしかない。

 

その理由は、

「渇望(かつぼう)」「強迫観念」があまりにも強烈だからです。

 

 

私は、

依存症は、身体と精神、両面の病気

だと認識しています。

 

身体面は、脳の「渇望」

精神面は、「強迫観念」

この2つが絡み合って、依存症という病気を認めることを遅らせ、長期化させています。

 

 

まず、精神について。

「強迫観念」とは、

考えまいとしても脳裏に浮かび、自分の意志では払いのけることのできない観念

いうなれば、

「スイッチを入れたらだめだ」と強く決心しているにもかかわらず、

その場面に出くわすと、「嗜癖(依存対象)を使うと楽になるぞ!」と脳にウソを教え、

いとも簡単にスイッチが入ってしまうこと。

 

 

そして身体(脳)について。

「渇望」とは、

のどが渇いたとき水を欲するように、心から望むこと。

「喉の渇き」という、満たされなければ命に関わる欲求と同等の感情であることから、

欲求の中でも最上級に近い強さの欲求

いうなれば、

強すぎる欲求のために、強迫観念が教えるウソにコロッと騙されてしまい、

いったんスイッチが入ってしまうと、それまで決意していた理性はシャットアウトされ、

精神的・肉体的・時間的に限度を無視して、ブラックアウトするまで止めることができずにとことんやり続けてしまうこと。

 

 

 

実際の場面では、複雑な感情が入り混じり混乱状態になってしまうため、

瞬間的に意識するのは難しいのですが、

 

私(アダルトチルドレン共依存)の場合、

言葉を選ばずに、端的に言うと、

 

「自分のことを認めてもらえないなら、縁を切った(嫌われた)ほうがましだ」

という強迫観念と、

「自分のことを認めて愛してほしい」

という渇望から、

自分をよく見せようと嘘をついたり、他人を自分の思い通りにしようとしたりするなどの

共依存(偏った人間関係のあり方などの〈思考習慣の依存〉)による

ゆがんだ問題行動をしてしまう、

 

ということになります。

 

 

 

以前の記事でご紹介した厚生労働省のHPで、

 

“アルコールを摂取して快楽物質(ドーパミン)が脳内に放出されると、中枢神経が興奮し、それが快感・よろこびにつながります。この感覚を、脳が報酬(ごほうび)というふうに認識すると、その報酬(ごほうび)を求める回路が脳内にできあがります。(中略)いったんこのような状態に陥ると、ほどほどにできなくなったり、ほどほどが続かなくなったりしてしまい、もはや自分の意志でコントロールすることは非常に困難になります。脳が報酬(ごほうび)を求めてエスカレートしているため、本人がやめたいと思ってもどうにもならないのです。”

 

とあるように、

 

脳内の回路自体が変化してしまい、依存症回路がいったんできてしまうと

これを元に戻すことはとても難しく、

死ぬまでこの回路がなくなることはない、と言われています。

要するに、アルコール依存や共依存などの

依存症は治らない病気だということです。

 

 

つまり、依存する以前のように、

普通の人のように、ほどほどにお酒を飲んで楽しんだり、

普通の人のように、ほどほどにギャンブルを楽しんだり、

普通の人のように、適切な人間関係(コミュニケーション)を楽しんだり

することは、もうできなくなった状態だ

ということです。

 

 

 

私はこれを知ったとき、

頭をがーんと殴られたような衝撃を受けました。

ショックでした。

 

治らないのか。。。

適切な人間関係、そういえば今までも構築できたことなかったのかもしれないな。。。

そうでなければ、今こんなに悩んでいないはず。

人生を通して、人間関係が一番の課題だった。

確かに、どんな人とでもコミュニケーションを無邪気に心からは楽しめない。

いつでも、

見せたくない自分が見透かされるんじゃないか、という恐怖とか、

思い通りにいかない人生や他人に対しての怒りとか、

良い空気にしなくちゃ、空気を読まなくちゃ、という焦りがあって、

それがバレないように必死に奥底に隠そうとしながら

コミュニケーションしているのかもしれないな

と思い当たりました。

 

 

でも、「治らない、もう普通の人みたいにはなれないんだ」

ということはなかなか受け入れられませんでした。

 

これを書いている今も、

「そうだよね、私はもう普通の人のようにはできないんだよね」

ということを頭に叩き込まないと、

依存症者だということを忘れて、私だって普通の人だと勘違いしそうになります。

 

ある意味では、食べて寝て、普通に生きている人間ですが、

こと人間関係のことになると、途端に自分が依存症者だと自覚せざるをえない、

普通でない思考や行動をしたくなります。

 

今現在の私の状態としては、

あるときは行動する前にストップできます。

 

できずに行動してしまったときは、後から、ああ、またやってしまった。。。と思い、

まだ、治ることを諦めきれていないんだなあと、

日々気づきを得ながら生きています。

 

 

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今日も分かち合いありがとうございます。

読んでくださり、感謝です。

それでは。